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東京での生活は私達親子の生活を一変させた。
中学2年生だった長男は特に別人のようになってしまった。
あんなに繊細で気が小さく真面目だったのに、真逆の…まるでチンピラのようになっていった。
外では相変わらず大人しい感じだったようだったが、家で気に入らない事があると荒れるようになっていった。
小学生の弟に向けられる事が多かったが
私が庇うと矛先は私に向いていった。
部活や学校もサボる事が増え、夏休みが明ける頃には不登校になっていった。
元いた場所に戻りたいと何度も言っていたが、家は人に貸していたし 戻るにも準備が必要ですぐには難しかった。
次男は転校した小学校で1学期の間、友達が出来なかったようだったが、私と毎日買い物や散歩に行く事で気を紛らわす事が出来ていたようだった。
2学期になる頃には友達も出来、毎日沢山の誘いがくるようになっていった。
長男は1人塞ぎ込むようになっていき、段々と家で暴れるようになっていった。
理由はあってないようなものだった。
ただ行き場のない感情を暴れて発散しているようで本人もどうしようもないように感じた。
あまりの変わりように私の気持ちは付いていく事が出来ずにいた。
弟がどうしてそんな風にお母さんに言うの?って聞くと、分からないと言っていたと話してくれた。
これが反抗期というものなのか
長男の起こす嵐は私があの人に対する信頼を徹底的に壊してくれた。